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先輩の声

多彩な症例、病院との連携が、成長意欲を後押しする。

入社1年目のインタビュー

多賀 敦
わかば薬局 薬剤師
2015年入社 新卒入社 東邦大学卒

たくさんの症例を扱える環境で働きたい。

――まずは薬剤師を志した理由を教えてください。

私にとって、薬剤師は非常に身近な仕事だったんです。というのも、祖父が小規模な調剤薬局を開業しており、小さな私にとってはその薬局は楽しい遊び場でした。それに、患者さんの相手をする時の祖父がカッコよく見えて、「仕事の時はスゴいんだ」と幼心に思っていました。そうした影響から、自然と薬剤師を志望していましたね。

――お祖父さまの影響が大きいのですね。就職も調剤薬局が第一希望だったのですか?

いえ、そこはかなり悩みました。大学時代の実習先だった調剤薬局が個人経営に近く、処方箋は1日平均約40枚程度。近隣の医療機関の診療科目も限られていて、「この環境じゃ成長は難しい」と危機感を抱いたんです。なので、大規模な調剤薬局か、幅広い症例を扱う総合病院か、どちらかに進みたいと思っていました。

――外苑企画商事に出会った時はどう感じましたか?

ある就職セミナーで、当社を知りました。社名も初耳という状況だったのですが、調剤薬局と病院の両方を経験できると知り、“自分が求めていた環境が両方経験できる!”と、一気に興味を持ちました。さらに、説明会で「調剤薬局でも1日400枚以上の処方箋を扱う」と聞いて心を鷲掴みにされたんです。定着率も高いという話でしたし、気づけば、第一志望の会社が決定していましたね。

病院との深い繋がりと好奇心。それが成長の源。

――1年目の研修先となった、わかば薬局の印象はいかがですか?

学生時代に見学にも伺わせていただいたので、薬剤師の規模や業務量も頭では分かってはいました。それでも、実際に働くと想像以上に患者さんが多い。一日に500件近い処方箋を扱うような大忙しの日もありますね。

――それは実習先の10倍以上ですね。大変な環境でも頑張れる理由はなんですか?

患者さんに喜んでもらいたいというのが1つ。もう1つは、ひと一倍好奇心が強いので、新しい症例や患者さん毎の適切な指導法などを知るたびに、小さな喜びを感じるんです。特にわかば薬局は病院との連携も密に行われているので、毎日勉強になる発見があります。

――病院と関係性が深いと、どのようなメリットがあるのでしょうか?

基本的なことですが、患者さんに必要な情報をすぐに確認できるのは大きいです。例えば、血液検査の数値を患者さんに聞くと、以前とケタが違っていたり。ドクターからの申し送りが書かれたメモに不明な点があったり。時には「この病気には適応外では?」という処方がなされているケースもあります。そうした疑問をすぐに病院サイドに確認できれば、患者さんには適切な対応で喜んでいただけますよね。

――たしかに、患者さんにとっては安心感が違いますね。

それにドクターそれぞれの考えなどを理解することで、「そういう指導法もあるのか」と学べることも山ほどあります。特に東葛病院は診療科も多岐にわたるため、一分野に偏らず幅広い症例を身に付けられるのも大きなポイントです。

多彩な研修会に参加できることも大きな魅力。

――毎日の業務の積み重ねが、そのまま多賀さんの成長に繋がっているんですね。

それは間違いないと思います。日々勉強が必要にはなりますが、「若いうちの苦労は買ってでもしろ」と言いますからね(笑)。それに、会社全体で薬剤師の成長を応援してくれていて、毎月様々なテーマの外部研修会の情報がアナウンスされるんです。自由参加制なので、興味のあるものはスケジュールを調整して出来るだけ参加するようにしています。

――最近はどんな研修会に参加されましたか?

都内のがんセンターで開かれた、がんに関する研修会は非常に勉強になりました。講師を務めたドクターや製薬会社の方の解説がとても分かりやすく、すっかり興味が湧いて、最近は個人的に新型の抗がん剤についてリサーチしたりしています。

――スキルアップへの意欲が旺盛なんですね。

抗がん剤の知識は、本当にもう好奇心だけです。ただ、いつかこうした知識も患者さんのために役立てられれば嬉しいですね。それに毎日目の前のことで一杯ですが、薬局で基礎を磨いた後は病院での研修もありますし、これからも新しい学びがたくさん待っていることが、モチベーションに繋がっているんだと思います。

処方箋から、患者さんを想像できる薬剤師になる。

――多賀さんの今後の目標を教えてください。

まずは薬学の知識全般を今以上に鍛えたいと思っています。そうして、どこでも誰からも頼られる一人前の薬剤師になるのが今の目標です。

――多賀さんが考える一人前の薬剤師とは?

例えば「同じ患者さんの同じ症状なのに、処方が変わっている」ということがあったとしますよね。そうした時にベテランの先輩方は、豊富な経験と知識から「きっと理由は…」と想像して、それを踏まえて患者さんに対処できるんですね。私も患者さん一人ひとりの症状だけでなく、その背景も汲んだ臨機応変な対応ができるようになれば、一人前の薬剤師として自信が持てると思います。

――では最後に、1年前の多賀さんと同じように就職先に迷っている学生の方へ、メッセージをお願いします。

私自身の経験から、若いうちこそ、ちょっと忙しいくらいの環境を選ぶことをオススメします。業務量が多いことや、症例が幅広いことに大変さを感じるかもしれませんが、その経験がきっと徐々に役に立ってくるはずです!