HOME > 先輩の声 > 坂口 萌枝(東葛病院)

先輩の声

本当の意味で患者さん、そのご家族の力になるために

坂口 萌枝
東葛病院 薬剤師
2013年入社 明治薬科大学薬学部卒

病院薬局勤務を志した動機を実践できる環境

――入社のきっかけについて教えてください。

以前から病院勤務を希望していた私は、大学6年の就職活動時に5つほど病院見学に行かせていただきました。その中の1つが東葛病院で、見学の中で外苑企画商事のことを知りました。なので、きっかけは東葛病院ですね。

――ちなみに、病院勤務を希望されていたのは何故ですか?

高校生のときに祖母を病気で亡くしたのですが、私は当時、病気で苦しむ姿を見るのがとても辛くて、上手く祖母と接することができませんでした。その悲しみと祖母を苦しめた病気を許せない気持ちから、将来は病気で苦しんでいる患者さんはもちろん、その家族の気持ちもケアできる医療従事者になるために、病院で働きたいと思うようになったんです。

――なるほど。病院で働くために、医師や看護師ではなく薬剤師を選んだ理由は何だったんですか?

大学受験の時に通っていた塾のチューターさんが薬学生の方で、その方から薬学部だと『まだ開発されていない薬を作り、より多くの人たちの病気を治す道』や『病院薬局の薬剤師になって患者さんと接する道』などがあることを教えてもらい、薬剤師を目指そうと思うようになりました。

――目指していた薬剤師になって、勤務先にこちらを選んだ理由は何ですか?

まず、東葛病院には、病棟ごとに薬剤師がきっちり配置されていて、医師や看護師さんと密に連携の取れる体制があったことです。見学した他の病院では、調剤業務だけで手一杯で病棟業務まで回らないというところも少なくなかったんです。
さらに、東葛病院では病棟薬剤業務実施加算をしっかり受けていることも大きなポイントでした。病棟業務を熱心に行っているんだということが想像できたんです。

理想の病院薬局なのに、調剤薬局で研修があるなんて!!

――東葛病院は、理想的な環境だったんですね?

そうなんです。とても理想的な就業環境でした。
ただ、外苑企画商事では、初期研修の5年間の中に2年間の調剤薬局研修があることに、正直戸惑いました。
当時の私にとっては病院薬局で働くことしか頭になかったので、調剤薬局で働く2年間が遠回りに感じてしまっていたんです。

――その戸惑いは、どのようにして解消されたのですか?

いろんな方からお話を聞いている間に、自分の悩みがとても狭い範囲でしか考えられていないことに気付いたんです。
それは、現在入院中の患者さんには、もともと自宅で服薬されていた方が多く、退院後もまた服薬が必要になることが多いということです。
本当の意味で患者さんやそのご家族の力になるためには、自宅での服薬も支援できる『調剤薬局業務』や、家庭環境を知れる『在宅訪問業務』を経験することが重要なんだと思うようになり、入社を決めました。

充実した毎日!理想の薬剤師になるまでの道はまだ始まったばかり

――実際に入職してみていかがですか?

現在入職してまだ半年ですが、各病棟の常備薬を補充する業務から始まり、通常の調剤業務やカリウム注射の混注業務など、先輩たちから教わりながら様々なことに挑戦しています。今月からは、念願の病棟業務に向けて、病棟担当の先輩に付いて見学が始まりました。でも、知識も経験もまだまだ未熟なので、今の状態で務まるのか少し不安な気持ちも残っています。

――自分なりに実力を磨くため、何に取り組んでいることはありますか?

日々の業務の中で経験を重ねることはもちろんですが、学術面では、お昼の時間を使って薬の分類ごとの勉強会に取り組んでいます。月に一回くらいのペースで誰でも参加できる病態ごとの検討会を医師が開いてくれるので、可能な限り参加して専門知識を深めています。

薬局という枠を超えた医師や看護師との関係性を構築

――医師や看護師さんとの交流も盛んなのですね?

はい!
私はまだ参加したことがないのですが、東葛病院の薬剤師はカンファレンスにも参加しますし、回診に付いて一緒に回ることもあります。
さらに、外苑企画商事では、医師や看護師、検査技師など他職種であっても、同期入職者は一緒に入職式や研修、ガイダンスなどを行います。これにはとても驚きましたが、他職種の同期と一緒にガイダンスを受けることで、病院内での連携もしやすく、同期ということで刺激にもなっています。

――薬剤師間の連携、病院薬局内の雰囲気はどうですか?

東葛病院では、病棟ごとに2名の薬剤師が病棟担当と調剤担当のペアで配置されているため、信頼関係はとても高いです。お昼の時間には院内薬局にみんな戻ってきて一緒に休憩を取るので、和気あいあいとしたアットホームな雰囲気です。毎日のお昼休みがとても楽しみです(笑)

やりたいことを目指せる環境で飛躍を!!

――今後の目標を教えてください。

目指すのは、変わらず患者さんやその家族の気持ちをケアできる薬剤師になることです。
そのためにも今はまず、早く一人前として対応できるようになること。すぐに病棟業務の研修も始まるので、経験、知識を蓄えて、医師や看護師さんとしっかり連携が取れるようになりたいと思います!

――では最後に、現在薬剤師を目指されている方にメッセージをお願いします。

外苑企画商事では、『病院薬局』と『調剤薬局』の両方で仕事をした上で、希望や適性が考慮されてその後の配属先が決まるので、どちらかで迷っている方には最適な環境だと思います。
また、病院薬局で働きたいと考えている方でも、自分が何故病院薬局で働きたいのか?やりたいことは何なのか?をより明確にしながら病院を探すことをオススメしたいです。病院薬局とひと言で言っても、できること、できないことが各病院によって異なるので、入社前に自分が何を目指していくのかをしっかり考えることが大切だと思います。
みなさん就職活動がんばってください。

――本日は、ありがとうございました。