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先輩の声

医師に、看護師に、患者さんに。頼りにされる薬剤師になる。

入社2年目のインタビュー

福尾 香奈
みさと協立病院 薬剤師
2015年入社 新卒入社 兵庫医療大学卒

先輩薬剤師の充実した表情が、入職の決め手に。

――福尾さんが医療の世界を志したきっかけを教えてください。

小さな頃からずっと、白衣を着る仕事に憧れがあったんです。はじめはテレビドラマの影響でしたが、大きくなるにつれて医療業界を本気で目指したいと思うようになって。両親とも話しあって「国家資格があって、長く活躍できる仕事を」と決めたのが薬剤師だったんです。

――理想とする薬剤師像などもすでにあったのですか?

いえ、“こうなりたい”という明確なイメージが無かったので、就職活動は本当に迷いの連続でした。漠然と「自分の考えを活かしながら、直接患者さんを支える仕事がしたい」という希望は持っていたものの、病院薬局と調剤薬局、どちらを志望するか答えが出なかったんです。だからあらゆる採用情報を調べつくした後で、“両方経験できます”という、外苑企画商事の情報を見つけたときは、「私が探していたのはここだ!」って驚きました。

――迷いに迷った末の出会いだったんですね。

はい。すぐに見学を申し込んで、病院と薬局の両方に足を運びました。その時、働く皆さんが凄く忙しそうなのに、充実した表情をしているのが印象的だったんですね。それに私が就職活動の悩みを話すと、1時間も2時間も相談に乗っていただいて。「この雰囲気の中で私も成長したい」と素直に思えたのが、入職の決め手になりましたね。

臨床や調剤など、全てに携われる病院研修。

――福尾さんの場合、入職後は病院研修から始まったと伺っていますが。

はい、現在は慢性期の患者さんを担当しています。配属先のみさと協立病院には4つの病棟があるんですが、私はそのうちの一つ「回復期リハビリ病棟」を受け持っています。例えば脳梗塞の影響で体に麻痺が残っている方など、様々なリハビリに取り組む患者さん約40名のケアが主な仕事ですね。

――実際に働いてみていかがですか?

学生時代に大型総合病院で実務実習を経験しましたが、いい意味で環境が全然違うなと感じています。

――どんな点が違いますか?

実習先の病院は、臨床は病棟担当のみ、調剤は調剤担当のみと、業務を効率的に進めるために役割が細かく分かれていました。その点、みさと協立病院は薬剤師1人が1病棟を担当するシステムなので、臨床も、調剤も全て自分で行えます。それに、上司である薬局長が「できる限り患者さんのところに足を運びましょう」という方針なんですね。これも私としてはすごく嬉しいポイントです。

――業務の範囲が広いと、その分大変ではないですか?

そうですね、忙しい毎日を送っています。でも私、そもそも患者さんとお話しするのがすごく好きなんですね(笑)。それに、薬の効果は患者さんの体質や性格によって合う・合わないが全然違いますし、「飲みやすいはず」と全て一包化すればいいかというと、そうとも限りません。そうした一人ひとりに合った服薬指導は、やはり患者さんとの会話が要になるので、現場にどんどん足を運べるのは大きいです。

ドクターから意見を求められることも日常的

――医師や看護師との関係性はいかがですか?

ここではドクターもナースも、新人の私に対して、“同じ医療人”という目線で接してくれます。実際、ベテランの先生から「福尾さんは、この患者さんにはどんな薬が合うと思う?」と意見を求められることや、看護師さんとのミーティングで「○○さんは、急性期から移動されたばかりなので、お薬のチェックをお願いしますね」と、患者さんの情報を教えていただくことも日常的です。

――急性期と慢性期では、調剤の内容も変わるのですか?

そうですね。急性期で出されていた薬の種類・量が、慢性期では過量投与になってしまう、というケースも少なくないです。そのため、不明点がある場合には急性期でかかっていた病院に確認を取ったり、現在の担当のドクターとも相談しながら、飲まなくていい薬はできるだけ減らすようにしています。

――そうした対応も、医師や看護師との連携があればこそ出来ることですね。

その通りだと思います。病院全体でグループ医療の考えが浸透していることや、薬剤師を頼りにしてもらえることは、きっと薬局長や先輩方の頑張りのたまものだと思うので、本当に頭が上がらないです。

グループ医療の一端を担う力を身に付けたい。

――福尾さんの今後の目標を伺えますか?

ドクターも、看護師さんも、ケアーワーカーさんも、患者さんから信頼されている人ほど、「○○さん」と名前で呼ばれているんですね。私もあんな風に、患者さんの身近で頼りになる存在になるのが目標です。そのためには、私自身がグループ医療の一端を担える実力を磨かないといけませんからね。毎日時間を見つけては、担当病棟の情報を細かく把握したり、薬の知識を身に付けたり。学生の頃よりも、今の方が勉強熱心かもしれません(笑)。

――最後に入職を検討している学生の方へ、メッセージをお願いします。

私の場合、当職の現場見学で心のモヤが晴れた気がしたんですね。だから、選択肢を絞れず悩んでいる人はぜひ見学に来てみてください。自分で現場を見て、現職の先輩と話す中で、きっとやりたいことが明確になっていくはずですから。もちろん、私のところに来ていただければ、何でもお話しします。遠慮なく何でも質問してくださいね!